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  • 執筆者の写真レン

カラスの雛や幼鳥を見つけたら

更新日:2022年6月6日

雛や幼鳥を保護するケースは、


・荒天などにより巣が崩壊したケース

・雛が巣から落ちてしまったケース

・不法に巣が撤去されたケース などが考えられます。


【まだ未熟な雛が巣から落ちてしまった場合】

巣に戻せるならそれが一番ですが、

カラスの巣は戻せないような高い位置にあるため、

難しいと思われます。

この場合は保護し、

巣立ちまでサポートする必要があります。


【飛ぶ練習をしている段階の幼鳥の場合】

親が近くで見守っているはずです。

間違った保護は過保護であり単に雛の誘拐です。

外傷や障害がない場合は、

野良猫などに襲われないよう、

木の枝などにとまらせてあげるといいでしょう。

雛を移動するときは、

頭の上にかかげるなどして、

親ガラスに見えるようにします。


雛を移動する際に、

親ガラスが子ガラスを守るために、

攻撃してくることがあります。

両手を上にあげ万歳をすると、

カラスは腕の間を通り抜けることが出来ないため

攻撃されません。

優しく話しかけるのも効果的です。


一人が万歳をし親ガラスに話しかけつつ、

もう一人が雛を移動させるのが理想ですが、

一人で救助するときは、

帽子や服などで自身の頭を守りましょう。


詳しい解説は

札幌カラス研究会の記事をご覧ください↓



カラスは餌の取り方や危険なものなど、

長期にわたり親と行動をともにし、

色々なことを学びます。

その大切な期間を奪わないよう

保護する判断は慎重にしましょう。


雛のうちは可愛いカラスも、

あっという間に手に負えなくなります。

2~3年経ち成熟すると、

春の繁殖期には外のカラスの鳴き声に反応し、

パートナーを求め大きな声で鳴くようになります。

彼らの本能に反し、

人間の生活に押し込めることは虐待です。


カラスは飼育には向いていません


障害などがないカラスの雛や幼鳥を保護した際は、

親にすぐ返す!!

返せない場合は、

自然に返すまでのサポートをするという気持ちで、

保護して下さい。


カラスはペットではありません。

カラスがカラスとして、

本来いるべき世界で生きていけるよう、

よろしくお願いいたします。


保護したカラスを放鳥する場合の注意点は、

こちらをご覧ください。画像をclick





画像は巣が崩壊して落ちていたところを保護されたハシボソガラスのラビ。

発育不全により足に障害があります。

※トラブル防止のため個別相談は受けません。 ブログ、動画を見ても分からないことがありましたら、 YouTube「カラスのクッピ」メンバーシップにご加入の上 InstagramでDM下さい。

地域によっては病院の紹介も出来ます。


※この記事は自身の経験と数多く寄せられる保護相談に基づき

今の時点で最善と思われる情報をお伝えしております。

重い障害のあるハシブトもハシボソも育て上げております。

当サイトの内容、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

こちらの情報が必要な人に届くようリンクやシェアは歓迎です。2022/6/1


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