トリコモナス、コクシジウム、鳩回虫
※弱っている鳩を保護したら、
素人判断せず病院で診察して下さい。
検便とソノウ検査は必須です。
治療費払わずに病院に丸投げする人が多いため、
診察を断られるケースが多いです。
『治療費を払います』と言って
治療をお願いして下さい。
2021/4/15(木)くもり
数日前から気になっていた土鳩の幼鳥。
前日お天気が荒れたので心配でしたが、
姿を見せてくれたので安心…と思いきや、
お腹の辺りが怪我しているように見えたので保護。
窓から自分で入ってきて
あっさり捕まる。
2021/4/15
4月15日に保護したので、
ヨイコということで
goodgood
グーグーと名付ける。
恐らく、
保護していたムームーの子供だと思われる。
【保護1日目】
体のチェックをしたところ、
羽が乱れていたお腹部分は怪我ではなく、
痩せすぎて骨が浮き出ている状態。
威嚇する元気はあり、
自分で餌と水を飲んだ。
保温して一晩様子を見る。
【保護２日目241g】
コロコロとした土っぽい糞が大量に出ていた。
痩せた子を保護すると、
泥を固めたような糞が出る。
食べるものがなかったことが分かる。
保護当初のように餌を食べなくなった。
糞は土っぽいものから、
食べた種子の色に変わってきたが、
水分が多くねっとりしている。
糞の量自体も少ない。
【保護３日目223g→243g】
餌も減らず、
糞の量も少ない。
水分が多くねっとりした糞。
体温も低くなったので、
湯たんぽを増やし保温の温度を上げる。
置き水と餌をやめ、
チューブフィーディングによる強制給餌にする。
ポタージュ状に溶いたフォーミュラを5mlを
２～３時間おきに与える。
口の中に異常はないが、
ソノウ検査でトリコモナス発見。
やや舌が白い。
フラジール
1錠を30mlに溶かし0.5ml 朝晩投薬開始。
元気はあるが心配な状況。
【保護4日目232g→240g】
保温継続。
消化が進んでいないので、
雛鳥用のパウダーフードをさらにゆるめにし、
量を４mlに減らし３時間おき。
フラジールは朝0.5ml
夜は様態が思わしくないので0.3mlに減らす
夜１１時 吐く 未消化の種子
ブドウ糖を溶かした水を2mlチューブで飲ませる。
足元もふらつき、
目がうつろで危ない状態。
深夜１時半 吐く
ブドウ糖を溶かした水を1.5mlチューブで飲ませる。
深夜３時前 吐く
保温をしっかりする。
【保護５日目215g→210g→215g】
２時間おきに確認したが
深夜3時前に吐いてからは吐いていない。
ブドウ糖と少量のパウダーフードで、
サラサラの状態のものを１～2ml。
１時間おきに様子を見つつチューブで与える。
ブドウ糖の濃度は、
舐めたときにほんのり甘いかな？という程度。
「夢のくちどけ ぶどう糖」という商品は、
個包装になっていて溶けやすく便利。
１個を３０mlに溶かして使っている。
保温をしっかりする。
投薬は様態が安定するまで見送る。
『投薬再開』
吐く様子もなく糞が出ているのを確認し、
午後４時、
フラジール 0.3ml投薬
夜、
フラジール 0.4mlをフォーミュラに混ぜ、
30分おきに1.5mlずつ3回に分けて与えた。
足元が冷えないようにしっかり保温。
ペットボトル湯たんぽの上にいるグーグー
【保護６日目207g】
なんとか持ちこたえてくれた。
保温継続。
朝
フードは前日より少し濃度を濃くした。
ゆるめのポタージュ状のものを2.5ml。
投薬フラジール 0.4ml
喉の辺りを触ると癒着したような、
ネチネチとした音がしていたが、
今日は昨日よりも柔らかくなっている。
変な音もしなくなったが、
喉の辺りが気持ち悪いのか、
アクビをするような素振りを頻繁にするようになる。
フードは2.5mlを2時間おき。
ペットボトル湯たんぽの上にいるグーグー
夜
投薬 フラジール 0.4ml
アクビのような仕草はしなくなった
少し落ち着いたようなので検便をした。
線虫卵が大量。
なにやら菌もウジャウジャな状況。
コクシジウムは少し。
150倍
600倍
【保護7日目208g→210g】
朝
駆虫薬を飲ませる
フードはチューブで4ml
2時間あけて抗生物質など投薬
朝晩
アモキクリア
1錠を10mlに溶かし0.2ml
ファンギゾン
1錠を30mlに溶かし0.5ml
フラジール 0.4ml
その後フードはチューブで2時間おきに3ml。
喉の辺りがスッキリして、
新聞の文字を突く元気も出てきたので、
食欲が出てきたようだがフードは引き続きチューブで。
回虫が14本ほど出た
回虫の画像が見たい方は、
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【保護8日目200g→210g】
深夜1時 回虫6本確認
朝 回虫15本確認
その後お昼までの間に8本
計29本 合計43本
保温継続
朝晩
アモキクリア
1錠を10mlに溶かし0.2ml
ファンギゾン
1錠を30mlに溶かし0.5ml
フラジール 0.4ml
フードを濃い目にし、
５mlを３時間おき
午後、
回虫２本
本日31本 合計45本
【保護9日目206g→217g】
保温継続
朝晩
アモキクリア
1錠を10mlに溶かし0.2ml
ファンギゾン
1錠を30mlに溶かし0.5ml
フラジール 0.4ml
フードを濃い目にし、
５mlを３時間おき
回虫４本 合計49本
脱走しようとする元気が出てきて一安心
【保護10日目199g→232g】
保温は湯たんぽはやめて、
使い捨てカイロを足元のみ
朝晩
アモキクリア
1錠を10mlに溶かし0.2ml
ファンギゾン
1錠を30mlに溶かし0.5ml
フラジール 0.4ml
フードを濃い目にし、
５mlを３時間おき
回虫3本 合計52本
日中お天気が良かったのでケージを外に出し日光浴。
元気が出てきたので、
大きい粒を除いたフードを置く。
ものすごい勢いで食べ体重も一気に増える。
まるで別人のように元気になったグーグー
【保護11日目209g→261g】
虫も出なくなり、
糞の状態も良くなってきたので、
強制給餌は栄養補給もかねて、
朝晩の投薬の時のみ5ml
水と餌(大きい粒を除いたもの)を置く。
よく食べ糞も問題なく出ている。
【保護12日目251g→241g】
よく食べ糞もしているので、
強制給餌を朝のみにしたら、
体重が減ってしまった…
明日も体重が減るようであれば、
強制給餌の量と回数を調整する必要あり。
トリコモナスの薬は今日で一旦終了。
夜からコクシゲールを自由飲水で置く。
【保護13日目236g→259g】
トリコモナスの薬は終了。
抗生剤とカンジダの薬のみ
投薬の際に強制給餌5ml
コクシゲール 自由飲水
【保護14日目256g→275g】
投薬終了
コクシゲール 自由飲水
【保護15日目256g】
コクシゲール 自由飲水
【保護16日目253g】
コクシゲール 自由飲水終了
２回目の駆虫薬 回虫45本
回虫が絡み合い塊になって出ていたので、
数えるのが大変でした。
【保護17日目250g→262g】
回虫28本 計73本 合計 125本
【保護18日目254g→272g】
回虫2本 計75本 合計 127本
一日あけて３回目の駆虫薬
グーグーがお座りして寝るようになった
【保護19日目258g→267g】
3回目の駆虫薬後、
虫は出てないようで一安心。
【保護20日目253g→265g】
【保護21日目264g→267g】
【保護22日目269g→267g】
【保護23日目266g→267g】
【保護24日目285g】
【保護25日目】
体重も増えて安定したので、
午前中に放鳥
【保護から27日、放鳥から３日目】
元気な姿を見せてくれました
他の土鳩たちに比べるとかなり小さいので心配ですが、
たくましく生き抜いて欲しいです。
野生の鳩は、
弱っている所を見せたら襲われるので、
どんなにつらくても立っています。
お座りして眠ってくれるのは、
安心して気を許してくれたときと、
もう限界ってとき…。
個体による性格もあるようで、
早い段階でくつろぐ子もいれば
神経質で一切気を許さない子もいる。
グーグーは頑張り屋さんで立っていました。
※この記事は自身の経験と数多く寄せられる保護相談に基づき
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グーグーから出てきた回虫画像
こんなのがお腹に130本近くいたとは…
無事駆虫出来て良かったです
