フードでその子の一生が決まります‼
鳥類の雛の成長は、
哺乳類の5倍で成長すると言われており、
成長期には多くのカルシウムが必要となります。
骨の形成にはカルシウムだけでなく、
カルシウムの吸収に関わるビタミンDも必要です。
不足すると、
足が両サイドに開いてしまうペローシスや、
足やクチバシに変形が見られるクル病といった障害が出ます。
羽の強度も弱く折れやすいためボロボロになります。
【必ずこちらを用意して下さい】
・フィードワン ハムスターフード ソフト
・ネクトンMSA
雛や幼鳥のフードに関して、
今のところ一番のオススメは
フィードワン ハムスターフード ソフト
ハムスターフードならなんでもいいという訳ではありません‼
必ずこちらを用意して下さい。
ペットショップやホームセンター、
近所に取り扱いがなくても通販なら必ず手に入ります。
通販の場合、
2～3日かかることもあると思います。
届くまでの間、
味付けなしの豆腐やうどんが急場しのぎに使えます。
フードが揃った後も、
オヤツ程度に食べさせるのは問題ありませんが、
与えすぎには注意して下さい。
自力で口を開けない、
弱っている…という場合は、
下記動画を参考にして下さい。
動画説明欄に商品をまとめた記事のリンクあります。
↓新パッケージ
※2023年にリニューアルされました
ハムスターフード？？？
と思われるかもしれませんが、
原料を見ると穀類や動物性のもの、
更に鳥に必要なビタミンも含まれています。
植物エキスが糞尿の臭いを和らげてくれるので、
お世話がしやすくなるのもいいところです。
カラスは雑食なので、
なんでも食べると思われがちですが、
人間の赤ちゃん同様、
カラスも雛や幼鳥は
なんでも消化できるわけではありません。
カラスの雛や幼鳥に、
ドッグフードやキャットフードを与える方がいますが、
突然死という報告を何件も受けています。
雛や幼鳥の消化器官は未発達のため、
犬や猫のフードは油分が多すぎるのではないかと思われます。
特にハシボソガラスは肉の消化が得意ではないので、
注意が必要です。
そもそも子犬や子猫すら食べない
成犬、成猫用のフードが
鳥類であるカラスの雛に良い訳がないです。
最初に用意するのは、
フィードワン ハムスターフード ソフトと
鳥の骨格形成に必要なカルシウムやビタミンがとれる
ネクトンMSAが重要です。
※ネクトンSではダメです‼必ずMSAを選びましょう
カラスの巣には屋根がありません。
しっかりと日光を浴びて育ちますが
飼育下では日に当たる時間が短くなるため、
骨の形成に必要なビタミンD3が不足しがちとなります。
それを補うためにも
成長期である雛や幼鳥にはネクトンMSAが必要となります。
ハムスターフードソフトは、
着色料が使われていないので、
糞の状態が確認しやすいです。
また、水でふやかしても型崩れしないので、
給餌がしやすく、
しっかりと水分を含むので、
別途水を与える必要がありません。
【与え方】
フードを型崩れせず手で持てる程度の堅さにふやかし、
ティースプーン、
もしくは持ち手の長いマドラースプーンで、
口の奥に入れます。
舌の付け根の中央に気管の入り口があるので、
誤嚥させないように気を付けます。
※誤嚥すると死にます
水に浸しておくと水分を吸って倍くらいになります。
しっかり水分を吸っているので、
別途水を飲ませる必要はありません。
お湯を使うと栄養素が壊れるので、
必ずぬるま湯、もしくは常温の水を使います。
スプーンで給餌すると、
スプーンが気管の入り口を塞ぐ形になるので、
誤嚥させる危険が低くなります。
糞が形をとどめないビチャビチャの場合は水分が多すぎます。
フードのふやかし過ぎにご注意ください。
ふやかしたフードは傷みやすいので、
時間が経ったものは処分しましょう。
夏場はとくに痛みが早いので
食べ残しはすぐに処分します。
ネクトンMSAは、
内蓋のアルミに一か所穴をあけ、
ふやかしたフードに少量ふりかけて与えます。
まだ全く羽が生えてないような雛や、
体重が順調に増えていかない場合は、
雛鳥用のパウダーフードを追加します。
体質に合わない成分が含まれているかもしれないので、
少しずつフードの種類を増やしていきます。
一人餌になったらフードと水を置きます。
フードはふやかさなくても、
自分で水に浸して食べるので
そのまま置いて大丈夫です。
追加するなら
・黒瀬ペットフード NEO中粒
・ズプリーム ナチュラル
・ズプリーム フルーツ、ベジ
といった鳥用のペレットがおススメです。
【羽の生えていない雛や弱っている場合】
・フィードワン ハムスターフードソフト
・黒瀬ペットフード NEO 雛鳥用パウダーフード
・ヨシガイ めじろ極上餌
・ネクトンMSA
・フェレットバイト 高カロリービタミンペースト
ハムスターフードはしっかりふやかし、
上記を全て混ぜてペースト状にします。
スプーンで口に入れて飲み込んでくれればいいのですが、
飲み込まない場合は、
シリンジを使って喉の奥に流し込みます。
1mlの細いシリンジが初心者でも扱いやすいです。
Amazonで購入できます。
羽の生えそろっていない雛を育てた際に使用したものはこちら↓
糞の状態や臭いを観察し、
消化がうまく出来ているか確認することも重要です。
くれぐれも、
特定の物ばかりよく食べるからといって
偏食させないように。
当たり前のことですが、
食べたもので体が出来ています。
食べ物からしっかり栄養がとれていない状態で、
障害を持つカラスの矯正やリハビリをするのは、
ただの虐待です。
鳥は体が羽で覆われているため、
体の状態が分かりにくいので体重を測ることも重要です。
成長期にもかかわらず体重が増えなかったり、
羽に艶がない場合はフードに問題があるので、
すぐに改善して下さい。
「指定したフードを食べないのですが…」
という人がいますが、
単に「食べない」という思い込みです。
また、勝手な解釈でハムスターフードならなんでもいいとか、
モルモットの餌やウサギの餌を与える人もいるので、
銘柄を指定しています。
九官鳥のフードは、
特殊な体質である九官鳥のためのフードなので、
おススメしません。
古い保護マニュアルで、
ドッグフードや九官鳥のフードをすすめているものがありますが、
昔はペットフード自体が少なかったため、
古い情報がそのまま使われているようです。
画像はハシブトガラスのジュラ。
カラスの雛は約1時間おきの給餌が必要です。
幼鳥で3時間おき。
下記画像をクリックすると、
ハシボソガラスのラビと、
ハシブトガラスのジュラの給餌が動画でご覧いただけます。
ドッグフードを与えられていた期間に伸びた羽はボロボロです。
是非こちらをご覧ください
画像をclickすると記事に飛びます↓
幼鳥から成鳥のフードに関してはこちら
この「カラス保護マニュアル」は、
札幌カラス研究会も推奨しております
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地域によっては病院の紹介も出来ます。
※この記事は自身の経験と数多く寄せられる保護相談に基づき
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重い障害のあるハシブトもハシボソも育て上げております。
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