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  • 執筆者の写真レン

カラスの餌に注意‼放鳥に関して

更新日:2022年4月26日

昔からある野鳥保護に関する本や獣医なども、

カラスのフードに

ドッグフードをすすめるケースが多い。


一言でドッグフードやキャットフードと言っても、

使われている原料や添加物など様々で、

犬や猫に与えるのもためらわれるような粗悪品も数多い。


保護していたカラスが

元気だったのに突然亡くなった…。

という報告を何件も受けており、

はっきりした原因は分からないものの、

共通点はドッグフードやキャットフードを

主食にしていたということから、

餌が原因であると考えるのが妥当だと思われる。


カラスの消化器官は

当然ながら犬や猫とは全然違う。

鳥類であるカラスにとって、

犬や猫のフードは油分が多く、

また安価なものは添加物も多いため、

血栓などが突然死の原因なのでは?と考えている。


更にカラスと言っても、

ハシブトガラスとハシボソガラスは

見た目だけでなく食性も違う。


食性が違うので、

消化器官にも違いがある。


カラスは動物の死骸などを食べているイメージから、

つい肉食と思われがちだが、

肉をメインに食べているわけではない。


元々肉食ではないカラスに、

しかもまだ未発達の雛や幼鳥にとって、

ドッグフードやキャットフードは、

「毒」と言っていい。


ハシボソガラスのラビは、

保護されてからドッグフードで育てられていた。

最初に保護された方が、

体重が殆ど増えないとおっしゃっていた。


ラビが与えられていたドッグフードは、

ドッグフードを徹底比較したサイト、

最低ランクに格付けされていたものだった。


動物病院のドッグフードの試供品を数多く頂いたので、

あれこれ試し、

毎日、糞の状態と臭いを確認した。

結果、

肉が入っているものの消化は得意でないということが判明。


ドッグフードで育てられていたラビの兄弟は、

保護されてから数週間で突然死している。


ラビのフードは

フィードワン ハムスターフードソフト

・ズプリーム ナチュラル など

そこにネクトンMSA


フードはこちらでそろいますclick↓



成鳥となった今では、

上記のフードに、鳥のペレットを数種類、

更に魚が主原料の無添加ドッグフードを少量混ぜている。


オヤツには干し芋、

茹でた人参や豆腐などを少量。


飼育下にあるカラスは、

食べることが楽しみなため、

色んなものを少しずつ

楽しみながら食べられるように工夫している。


画像は幼鳥期のラビの尾羽。

丸で囲まれた部分の羽がスカスカなのは、

調度ドッグフードを与えられていた期間に成長した部分。

摂取した栄養が羽になるので、

いかに栄養面に問題があったかが分かる。

カラスは昆虫を食べるということから、

ミルワームを与える人もいるが、

ミルワームはカルシウムが少なくリンを多く含むため、

リンがカルシウムの吸収を阻害してしまうので

カラスにわざわざ与える必要はない。


実際カラスを飼育している方で、

ドッグフードやキャットフードでも

問題ないという人もいるが、

飼育下にあるカラスは野生のカラスに比べて圧倒的に運動不足。

もしかすると血液ドロドロで血栓だらけ…

いつ突然死してもおかしくない…

という状況かもしれない。


体の健康状態が分かりにくい鳥類は、

羽の美しさが健康の目安になる。

羽の状態がよくない場合は、

食いつきの良い好きな物ばかり与えず、

健康面に配慮したフードを選んで欲しい。


画像はハシボソガラスのタビ。

前の保護主さんが5年程飼育しており

九官鳥フードやキャットフードを与えていた。


我が家に来てからフードを変え、

体は一回り大きくしっかりとし、

羽もツヤツヤになった。


全く懐かないとのことで、

慎重で神経質な面があったが、

信頼関係が築けると、

私にはベタ慣れの手乗りカラスとなり、

少しずつ飛ぶ練習もし、

一緒に外に出て環境にも慣れさせていった。


5年以上人間の飼育下にあったカラスだが、

春の繁殖シーズンには、

外のカラスと鳴き合うようになった。

ケージを外に置くようにし、

十分外の環境に慣れさせたあと、

ケージの扉を開けっ放しにし、

2日目の夜に自然界へ帰っていった。


しっかりとサポートが出来て準備が整えば、

何年飼育下にあったとしても、

カラスが本来いる自然界に旅立つことは出来る。


放鳥は間違えると遺棄となる。

また、

間違った飼育方法は虐待と言っていい。


放鳥に関しての見解は画像をclickすると動画に飛びます↓



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