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  • 執筆者の写真レン

支援主レンご挨拶

更新日:2021年5月31日

以前から「保護」という言葉に

違和感があり、

何か変わる言葉はないかと考えていた。


そう考える切っ掛けとなったのは、

ウミガメの産卵上陸調査をしていて、

「ウミガメの保護活動」という言葉から、

色々と誤解されることが多いからだ。


私の考える保護活動というのは、

野生生物であるウミガメの記録を

次の世代に残していくということ。


まだまだ謎の多いウミガメの生態に、

人間が余計な手出しをするのは、

かえって絶滅への手助けをする危険性がある。


例えば、

ある地域でウミガメを保護しようと、

人工孵化させて放流する取り組みがあり、

人工孵化によりオスとメスのバランスが崩れ、

結局その地域のウミガメは

絶滅してしまったというケースがある。


ウミガメのオスとメスは、

卵が体験した温度で決まる。


人工孵化によりオスとメスの絶妙な割合を

崩してしまったのだ。


ウミガメは、

人類よりも歴史が深い。


地球上の生物としては、

まだまだひよっ子の人間ごときが、

ウミガメを保護しようだなんて、

おこがましい。


人間は浅知恵でどうこうしようとせず、

しっかりと記録を残すこと。

これが未来への財産となり、

結果ウミガメを守ることに繋がると思っている。


行き過ぎた保護は過保護であり、

過保護は虐待と同じだという考えは、

ウミガメの調査をしていて行きついた答えだ。


なので、

野鳥であるカラスにたいし、

「保護」という言葉を使うことに違和感があった。


彼らもまた

人間ごときに護られる生物ではない。


私は障害のあるカラスのみ受け入れている。

そして、

自然界からお預かりをしている、

お仕えするという気持ちで接している。


「保護」よりも「支援」という言葉がしっくりした。


「支援主」という言葉はない。

通常、支援者とするところを、

支援主レンとしたのは、

ただの支援者ではなく

「主」だから頑張らねば‼という、

自分へのプレッシャーである。


2021/5/31 支援主レン


















※この記事は自身の経験と数多く寄せられる保護相談に基づき

今の時点で最善と思われる情報をお伝えしております。

当サイトの内容、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

こちらの情報が必要な人に届くようリンクやシェアは歓迎です。2021/5/31


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